我が家の次男8歳は、『急性巣状細菌性腎炎(AFBN)』になり、緊急入院しました。
腎臓の炎症がひどく、高熱が5日程続き、その影響で『川崎病』と『心筋炎』までも発症してしまいました。
AFBNについては、前回の記事で詳しく書いています。
今回は、次男の川崎病や心筋炎が分かった経緯や、治療方法について書いていきます。
川崎病とは
川崎病とは、血管に炎症が起こる病気です。
全身の血管に炎症が起こることによりさまざまな症状が起こります。
川崎病の原因はよくわかっていないそうですが、急な発熱から始まることが多いとのこと。
川崎病の主な症状
◇発熱
◇両方の白目の純血
◇唇や舌が赤くなる
◇首のリンパ節が腫れる
◇手足が赤く腫れる
◇発疹(BCGのあとが赤く腫れる)
この6つの症状のうち、5つに該当すると川崎病と確定診断となります。
次男は上の5つが該当(手足が赤く腫れたのは元々の日焼けで分かりづらかったが、手足の皮がめくれてきて腫れていたと後でわかった)。
ちなみに、4つ該当すると不全型と言われるらしいです。
川崎病の合併症
全身の血管に炎症が起こるため、心臓の血管の一部がコブのように膨らむ冠動脈瘤ができることがあります。瘤が大きいと血栓ができやすくなり、血管がつまると、心臓の筋肉に十分な血液を送ることができなくなります。冠動脈が完全につまると、心臓の筋肉が障害を受け壊死します。これを心筋梗塞と言います。
次男は今のところ瘤は出来ていません。
しかしまれにある合併症として、心筋炎などが挙げられ、今回次男は心筋炎を発症していました。
心筋炎とは
心筋炎とは、心臓の筋肉に炎症が起きている状態。
ウイルスや細菌などの感染症がきっかけで発症することが多いそうです。心臓の動きが悪くなって、心不全や危険な不整脈を引き起こします。
川崎病と心筋炎が分かった経緯
前回の記事から引き続き、入院中のことを少し書いていきます。
入院7日目
心電図や心エコー、CT等を行い、川崎病の可能性が高いとの診断を受けた。すぐに冠動脈瘤を防ぐためにアスピリンの服薬がスタート。腰が痛いと言っていたのは腎臓の炎症が原因で、首が痛いと言っていたのがリンパ節が腫れていたと分かった。リンパ節の痛みは川崎病の症状の一つ。この時点では首の痛みは引いていました。
入院8日目
この日も心電図と心エコーなどを行い、川崎病の上に心筋炎も発症していると診断された。それだけ酷い炎症だったと言うことなのかな…。
毎日新しい病名が追加されて、不安になる。本人は熱も下がり、どんどん元気になっているのがとりあえず良かったと思いつつ。
入院9日目
ようやくご飯も食べられるようになり、病院食を食べ始める。食欲が戻ったため、点滴の機械が外れ、抗生剤の点滴のみとなる。循環器専門の先生から川崎病や心筋炎の詳しい説明をしてもらう。
この日以降、2日に1回心電図とエコーをして血栓や冠動脈瘤に注意しつつ、血液検査で炎症の状況を確認した。
血液検査の結果、飲み薬の治療での許可が出て、トータル2週間で退院となった。
AFBNについてはケフラールを退院後1週間服用し、今後原因を探りながら良い治療法を探していく。川崎病についてはアスピリンを継続服用しつつ、定期的に検査に行くこととなった。
川崎病、心筋炎の治療方法
まずはアスピリンを服用して、血栓などが出来ないか定期的に確認します。川崎病の症状が落ち着いてきて血栓等も出来ていない場合は、アスピリンでの治療を2〜3ヶ月行い経過を見ます。
次男は川崎病の症状が軽いため、アスピリンの服用のみで治療をしています。
炎症がひどい場合は、免疫グロブリンを点滴投与し、アスピリンと併用する場合が多いようです。
〜まとめ〜
今回は、次男が発症した【川崎病】と【心筋炎】について、次男の場合の症状と治療経過などを記載しました。
子どもがなった病気について、分からないことだらけで、自分なりに色々調べました。
川崎病は、発症してすぐに適切な治療をし、経過観察をしっかりしていれば、大事には至らない病気だと思います。ネットを見ると不安な記事も見かけますが、しっかり子どもと向き合って、治療をしていこうと思っています。
また今後も治療についてご紹介していきますね。
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